Update 2004. 9. 27

紅蜥蜴『黒い人形遣い』

NHK radio program『若いこだま』(1973)
MP-3 file=4.3MB

1973年、NHKラジオの番組『若いこだま』でのワンシーンです。
 ホストは現・ロッキンオンの“大”社長、渋谷陽一氏。ゲストは元ランチャーズのべーシスト石坂氏です。ランチャーズというのは、よく加山雄三の若大将シリーズで子分役をやってたグループサウンズバンドです。石坂氏もエレキの若大将でカツ丼のジョー役で出演しています。
 当時は東芝EMIのディレクターで、現在は日本ポリグラムの総帥として、 IZAM(SHAZNA)をデヴューさせたりしています。よほど麗しの悪徳少年に執心していたものと見えます(番組中“麗しのモモヨ”と表現しています)。この『若いこだま』の頃は紅蜥蜴をデヴューさせようと躍起になっておりましたが、なにしろ時代はアリスですから無理がありました。

 当時は、まだパンクという言葉がありませんでしたので、紅蜥蜴を紹介するにあたっても
「ちょっと村八分に似たイメージがあるけど、もっと悪辣(あくらつ)なところがある」
と苦肉の策。今ならパンクの一言で済みそうですが。
 NHKラジオでオン・エアーされたトラックは、1973年に溜池にある東芝EMIスタジオでレコーディングしたものです。ちなみにこの直前には、日本テレビ『お昼のワイドショー』でテレビ・ジャック(!)を敢行し8分間『黒い人形遣い』を演奏したことがありますが、アレンジは同じものとなっています。番組で石坂氏も言っているように、この曲だけわりとマトモですが、他のレパートリーは当時の人の感性では曲に聴こえないものが多かったようです。

 当時の紅蜥蜴はいろんなところでレコーディングしました。キングレコードのスタジオで3曲、東芝で5曲、ニッポン放送のジャックスが録音したというスタジオで3曲程です。残念ながら現在モモヨの手元に残っているのは、今回アップした『黒い人形遣い』のみです。

  • モモヨ氏からのメッセージ;
    「演奏だけでなく、二人のしゃべりもご堪能ください。」



  • 追記(2001.3.11)
    MP-3ファイルの公開サイトがmp3.comに移りました。
    それから以前から気になっていたんですけどタイトルの“使い”は“遣い”が正しいんですよね?CITY ROCKERからリリースされた『けしの華』には『黒い人形使い』とクレジットされているので、同アルバムに関する記載の時は“使い”を使用しますが、それ以外の時は『黒い人形遣い』にします。INSTANT RECORDSのシングルはタイトル表記がないのでわかりません。mp3.comサイトでの表記は“遣い”。
  • 追記(2004.9.27)
    随分前からこのMP-3ファイルは公開していないようです。

  • top
    webmaster: space_ape