Update 2001. 3. 11
SA・KA・NA 1985(Live)
"SA・KA・NA"
Live in KANSAI, 1984〜85
[SESSION MEMBERS]
Vox & GuitarMOMOYO
BassWAKA
DrumsTANAKA NOBUYUKI
(from KATRA TURANA)

『SA・KA・NA』は1980年7月25日に新レーベル、ジャンク・コネクションが第1弾作品としてリリースした7インチ・コンパクト・アルバム(MOMOYO & LIZARD! 名義)。2ndアルバム『バビロン・ロッカー(邪都戦士)』発売の2ヶ月前になる。
 当時、歌詞やレコード・ジャケットなどから短絡的に「モモヨ=反体制ロッカー」というレッテルを貼った輩がいたが、この作品の起源については『蜥蜴の迷宮』のp.216〜219あたりを参照されたい。

 今回MP-3ファイルがアップされたライブ音源は、1984末〜85年ころ京都か大阪あたりの大学で演奏されたもの(正確な日付、場所は不明)。メンバーはモモヨ(ヴォーカル、ギター)/ワカ(ベース)/田中信幸(ドラムス、※カトゥラトゥラーナ のトリオ編成。音源がフェイド・インになっているのは、前曲とメドレーになっているため。ちなみにこの日のステージは、『逃亡者』〜『SA・KA・NA』〜『エイシャ』という30分超ノンストップ・メドレーのアレンジだった。
 時期的には3rdアルバム『GYMNOPEDIA』をリリース後、LIZARDとしての活動を休止し暫く音沙汰がなかった頃になる。ベースにワカを迎えたのも久しぶりのこと。当時この3人でリザードの名前を使わずにツアーを回る予定だったが、スタッフの1人が余計な(?)気を回して情報誌やポスターの出演者欄などにリザード名を使用してしまった、という裏話も。
 雑誌『DOLL』1985年6月号に、まさにこの時期のモモヨのインタビューが掲載されている。以下はその一部の抜粋;

・・・・・
●去年(=84年)の12月に、久々に若林(ワカ)君(ベーシスト)とリザードとしてのライブをやりましたね。−−−−−●
 もうワカと演るしかなかった。その辺に関しては悟った、あきらめたよ。要するに俺のライブってのはレコード通りに演るライブじゃないんだよね。そんなものより、ライブから得られる何ものかが重要なんだよ。それが出来ないんだよ、やっぱりワカ以外とは。
 例えば俺が天を成すとするとワカが地を成してくれるから、天地一体が自然と出来てくるんだよね。そうじゃないと技巧に走ってしまう。俺は技巧に走ろうとは思わないし、熟練ってのはそういうもんじゃないから。計算されすぎてる演奏なんてのは、キャバレーのバンドでも出来るんじゃないかな?

・・・・・(中略)・・・・・
 俺が一時ライブ活動休んでいたのは、俺自身甘かったから、時代閉塞を感じていたんだな。もうやることが無いと思ってた。でもふと気が付くと、結局何もやってなかったんだ。これから少しずつやっていこうかと思ってる。でも今言ったことを他のミュージシャンに説明しても、なかなかわからないんだよね。目から鱗が落ちない限り、一緒に仕事できないでしょ。そこであきらめていったところがあって、去年(=84年)なんか自分で何やってるかわからないうちに終わっちゃったよ。
・・・・・
・・・・・
●最後に何かメッセージを。−−−−−●

 ないね。メッセージが言えたら活動を止めていなかっただろうし。別の立場から活動するまでメッセージはないよ。
1985年3月23日高田馬場にて
インタビュアー:木本久美子
『DOLL』85年6月号
SA・KA・NA lyric


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