Update 1999. 11. 15
1979年3月11日(日) |
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1979年4月21日(土)にCBS・ソニーからリリースされたオムニバス・アルバム『東京ROCKERS』(CBS・ソニー/25AH 709)は、当時のストリート・シーンを代表する“東京ロッカーズ”と称されていた5バンドのライブが初めて一同にレコード化されたという意味で記念碑的な作品だ。しかし参加ミュージシャン自身がその仕上がりに不満を持つという側面も持つ。ミュージシャン自身だけでなく、レコードを購入して聴いたリスナーも同様だろう。何しろ客席の空気(ノイズ、歓声、拍手など)が殆どカットされてしまったのだ。例えばMIRRORSの場合、前年(78年)9月にゴジラ・レコードからリリースした1stシングル『衝撃X』(GZ 555)がスタジオ録音にもかかわらず凄まじいドライヴ感を出しているのに対し、『東京ROCKERS』収録の2曲は熱気が伝わってこない。FRICTIONに至っては録音(ミックス)状態だけでなく制作体制に不満を持っていたという。LIZARDも「あんな中途半端なレコードになるとは思ってもいなかった」と漏らしている。 そこで当時の音楽シーンを取り巻く状況を振り返りながらLIZARDという一出演バンドを中心にとらえ、『東京ROCKERS』制作の過程をまとめてみた。 |
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『東京ROCKERS』 (CBS・ソニー/25AH 709)1979.4.21リリース |
79年3月11日、ニューウェイブのパワーが爆発! S-ケン、リザード、フリクション、ミラーズ、MR・カイト初のライブ・レコーディング。 (新宿ロフトにて収録) |
『東京ROCKERS』収録曲
SIDE ONE | SIDE TWO
| 1.せなかのコード/FRICTION
| 1.SITUATION/MIRRORS
| 2.COOL FOOL/FRICTION
| 2.TOKYOネットワーク/MIRRORS
| 3.EXIT・B-9/MR.KITE
| 3.INNOCENT/MR.KITE
| 4.ROBOT LOVE/LIZARD!
| 4.BLACK MACHINE/S-KEN
| 5.REQUIEM/LIZARD!
| 5.ああ恋人おお揺れ!東京/S-KEN | |
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