LAST UPDATE 2002. 11. 23
モモヨ作品集
〜紅蜥蜴、LIZARD、管原庸介、モモヨ〜

  • 君の音楽ってのはさ、大体どういう連中に聴かせようと思ってるワケ?


  • だからさ、俺なんかが住んでる近所の、要するにアナタとかボクとかよりは、もっと悲惨な生活をしている人たち。それとあと子どもたち。

    ロックン・ロールっていうのはガキとかさ、そういう奴らのモンでしょ。だから、要するにそういう奴らに俺が感じたロックン・ロールを伝えたいから。
    変な階級意識に取られちゃうかもしれないけれどもそういうワケじゃなくて、要するに、現実にボクは見てるわけ。要するに俺が生きているのはだいたい下町だし、そういう所には要するに、まあ心とかそういうものを持っていないような機械みたいな人間がいっぱいいる。例えば工場で働いていて、朝から晩までこう、工場の音なんかが聞こえてきて俺なんかはそういう所で生きているから、そういう人を見ているワケ。まあ、そういう人たちの多くはもう、やっぱり心なんて持てないような悲惨な生活をしいるし、時間に追われているし。まあ、ロボットみたいなモンだよな。

    開放っていうのはさ、開放っていうのは何かこう、もう1つのヴィジョンが出てきた時にさ、初めて「開放せよ」って言えるワケ。で俺の場合なんかはさ、ん〜・・・60年代を通してさ、まだヴィジョンが持てないのね。だから今(何ていうの)、現在[いま]を記録するということでさ、歌っているという...。で、俺たちはだからこういうロボットみたいな生活なんだ、という・・・
    「認識せよ」だね。
    (モモヨ・1978年)

    紅蜥蜴LIZARDモモヨ(ソロ)
    公式音源(official sound materials)〜
    『SEX-US(セクサス)/白いドライブ』 紅蜥蜴(1977.2)
  • 7’コンパクト・ライブ盤(INSTANT RECORDS)
    (1976年12月12日渋谷・屋根裏でのライブを収録)

  • 『THE DESTROYER & ANOTHER NOISE』 LIZARD & M・・・(1977.11)
  • 7’シングル(INSTANT RECORDS/AOS-22)
    side-A『デストロイER』、side-B『黒い人形使い』ともにスタジオ録音。



  • 『LIZARD』 LIZARD(1979.11.21)
  • 1st アルバム(ウィンドミル・レコード/GP 766)
    ※原盤権は自主レーベル“Change 2000”、発売元はキング・レコード


  • 『T.V.マジック/LOVE SONG』 LIZARD(1979.12)
  • 7’シングル(ウィンドミル・レコード/CM-274)
    ※アルバム収録曲と同一ヴァージョン


  • 『浅草六区/ミーシャ』 LIZARD(1980.4.21)
  • 7’シングル(ウィンドミル・レコード/CM-289)
    ※バビロン・ロッカー収録曲とは異なるヴァージョン。『ミーシャ』はアルバム未収録。


  • 『サ・カ・ナ』 MOMOYO & LIZARD!(1980.7.25)
  • 7’シングル(ジャンク・コネクション/JC-801)
    side-A『DJ Style』/side-B『Disco Style』※アルバム未収録ヴァージョン


  • 『BABYLON ROCKER(邪都戦士)』 LIZARD(1980.9.26)
  • 2nd アルバム(ウィンドミル・レコード/K26P-28)


  • 『けしの華』 紅蜥蜴(1980.10.25)
  • 12’アルバム(CITY ROCKER/CR-00A)
    1976〜78年に録音された紅蜥蜴時代の音源を集めた作品
    雑誌『DOLL』が母体のレーベル「CITY ROCKER RECORDS」第1弾LP
  • 『SAVE MOMOYO シングル』 LIZARD(1981.4)
  • 7’シングル(ジャンク・コネクション/PD-2001)
    ヘロイン不法所持の容疑で逮捕されたモモヨを支援する目的で設立された「SAVE MOMOYO委員会」が主体となりリリース。


  • 『GYMNOPEDIA』 LIZARD(1981.10.21)
  • 3rd アルバム(トリオ・レコード/3F-28004)
    “3部作”のラストを飾る作品。殆どの作業をモモヨが担当、実質モモヨのソロ・プロジェクト・アルバム。

  • 『TOKYO MOBILE MUSIC I』(『SA KA NA』ほか) LIZARD(1982.2)
  • 英国フォノグラムからリリースされた日本人アーティストのオムニバス
    (THE MOBILE SUIT CORPORATION)。
    LIZARDの『SA KA NA』やサロン・ミュージックの『HUNTING ON PARIS』などを収録。
  • 『モービル スーツ』(『SA KA NA』ほか) LIZARD(1982.7)
  • 英国フォノグラムからリリースされたカップリング・シングル
    (THE MOBILE SUIT CORPORATION/CORP3)。
    LIZARDの『SA KA NA』とサロン・ミュージックの『HUNTING ON PARIS』を収録。
  • 『LIZARD III』 LIZARD(1982)
  • 12’アルバム(CITY ROCKER/CRL-002)
    『SAVE MOMOYO シングル』の3曲に『BABYLON ROCKER』('80)から『GYMNOPEDIA』('81)にかけて録音された未発表ダブ曲を加えた作品。
  • リザード年代記『彼岸の王国』 LIZARD(1985.4)
  • 地引雄一氏が編纂したドキュメント・アルバム(テレグラフ/TGB-022)
    A面には1979年8月ロンドンでのライブ、B面には78年3月の紅蜥蜴のライブを中心に編集。この作品の対になるのが管原庸介著『蜥蜴の迷宮』である。

  • 百夜独演音曲集一『聖家族』(事件・改題) モモヨ(ソロ)(1985.9)
  • モモヨのソロ名義3部作7’シングルの第1作目(TEA CEREMONY/TEA-01)
    80年11月の“事件”前後からの出来事、自らの思いを独白する内容。シンセサイザーと打ち込みによる宅録作品。タイトル曲は1973年作。堀辰雄の小説に同タイトルの作品がある。

  • 百夜独演音曲集二『虚空遍歴(ソラメグリ)モモヨ(ソロ)(1985.11)
  • モモヨのソロ名義3部作7’シングルの第2作目(TEA CEREMONY/TEA-02)
    3部作のジャケットはモモヨ自身の手によるもの。山本周五郎の小説に同タイトル(コクウヘンレキ)の作品がある。

  • 百夜独演音曲集三『空花(クフゲ)』 モモヨ(ソロ)(1986.4)
  • モモヨのソロ名義3部作7’シングルの最終作(TEA CEREMONY/TEA-03)
    モモヨはライナー・ノートで、『今』を作品にとり込み反映させるこの3部作は『GYMNOPEDIA』以降の空白期間の答えだ、と述べている。

  • 『THE BOOK OF CHANGES/易経』 LIZARD(Type V)(1986)
  • 4曲収録の12’ミニ・アルバム(DIW/ ZOOM-01)
    “TAO”=老荘思想の影響を受けたと思われるタイトル、歌詞、スリーブ・デザイン。いわゆる音楽的なロック色は後退する。
  • 『岩石庭園〜THE GARDEN OF ROCKS』 LIZARD(1988)
  • 7年ぶりのフル・アルバム(DIW/ ZOOM-05)
    副題の「空想的ロックオペラ」が示す通り、コンセプト・アルバムとなっている。ソロ3部作で独白した“事件”前後からの自らの運命をより突っ込んで描いている。CDにはボーナス・トラックあり。

  • オムニバス、コンピレーションなど
    『東京ROCKERS』 LIZARD!(1979.4.21) *special issue:MAKING OF『東京ROCKERS』
  • オムニバス・ライブ・アルバム(CBS・ソニー/25AH 709)
    『ROBOT LOVE』『REQUIEM』収録


  • 『レベル・ストリート』(1982)
  • ライブ・ハウス・ロッカーズ オムニバス・アルバム(?)(JAPAN RECORD/ JAL-2504)。
    A-3『MODERN BEAT』を収録。

  • 『北京原人 Who are you?』オリジナル・イメージ・アルバム(1997.12.3)
  • 同タイトルの映画のイメージ・アルバムにLIZARD名義でインストゥルメンタルを1曲提供
    (avex trax/ AVCD-11618)

  • 『ALEXANDER the compilation』(1999.12.15)
  • 同タイトルのアニメのイメージ・アルバムにLIZARD名義でインストゥルメンタルを2曲提供
    (メディアファクトリー/ ZMCZ-1044)

  • 公式映像(official films)
    ハイパワー・ロックンロールドキュメンタリーフィルム "ROCKERS"(1979.5.9)
  • 津島秀明氏制作・監督の貴重な16ミリ・ドキュメンタリー・フィルム(72分)で、自主上映会のみで公開された。
    下北沢ロフト(1978年12月31日)と渋谷屋根裏(1979年1月2日)でのライブ。LIZARDは『デストロイER』、『マシンガン・キッド』の2曲を収録。他の出演バンドは8 1/2、SS、Mr. KITE、PAIN、自殺、FRICTION、SPEED、MIRRORS、THE STRANGLERS、S-KEN。
  • 『ロッカーズ』日本のストリートロックの10年Vol.1(1989)
  • 津島秀明氏制作・監督の貴重なドキュメンタリー・フィルムを一部短縮してビデオ化したもの(63分)。
    (宝島PRESENTS/VOS-4527)
    下北沢ロフト(1978年12月31日)と渋谷屋根裏(1979年1月2日)でのライブ。LIZARDは『デストロイER』、『マシンガン・キッド』の2曲を収録。ビデオ化に際しオリジナル・フィルムに収録されていたTHE STRANGLERSの2曲とJ.J. バーネルのインタビューはカットされた。


  • KING KONG VIDEO SCRAP『1 PLUS 1 CONCERT』(1986)
  • 1986年7月26日、SUN HALL(OSAKA アメリカ村)でのライブを収録。大阪・アメリカ村にある老舗レコード店「KING KONG」が制作。LIZARDは3曲収録。その他のバンドはBOREDOMSRAPOFF MASK 00




  • プロデュース、楽曲提供ほか
    『衝撃X/ミラーズ』MIRRORS(1978.9)
    ENGINEER:MOMOYO
  • いわゆる“東京ROCKERS”の音が初めてレコード化された記念碑的作品(GOZIRA RECORDS/ GZ555)。
    side-Aのタイトル曲のイントロで全てが決まった。名盤。
  • 『共犯者/EXIT B9』Mr. KITE(1978.10)
    ENGINEER:MOMOYO
  • ゴジラ・レコードの第2弾シングル(GOZIRA RECORDS/ GZ999)。
  • 『JUNGLE'S』JUNGLE'S(1981)
    SOUND CORDINATER:MOMOYO
  • Born to be a ROCK'N'ROLLER・川田良のジャングルズ、1st7’シングル(CITY ROCKER/ CR-001)。
    1曲めのインスト・ナンバー『BREAK BOTTLE』はマジでカッコいいっす!
  • 『魔都』S-KEN(1981)
    SOUND COORDINATION:MOMOYO
  • ご存知・東京ROCKERSの名付け親、田中唯士氏のS-KEN名義初のアルバム(COLUMBIA/ COCA-6893)。モモヨ氏の文才をうかがえるライナー・ノート付き(管原庸介名義)。
  • 『ZELDA』ZELDA(1982)
    PRODUCER:MOMOYO
  • ZELDAのメジャー・デビュー・アルバム(フィリップスレコード/ 28PL-42)。
    モモヨが殆どの曲を手がけている。これ以前にJUNK CONNECTIONから2枚シングルをリリースしている。
  • 『キスヲ、モット キスヲ・・・』つるたろー(1982)
    楽曲提供:MOMOYO
    (B-1『火事と祭りとロックンロール』、B-2『ゾンビタウン』)
  • コメディアン・片岡鶴太郎のデビュー・アルバム(ラジオシティレコード/ RLC-3022)。
  • 『モスラ』THE UNLIMITED DREAM COMPANY. Featuring NUTS.(1983.7)
    PRODUCER/楽曲提供/全楽器演奏:MOMOYO(一部除く)
  • 6曲収録の12’シングル(日本コロンビア/ YW-7415)。モモヨ得意のコンセプト・アルバム。
  • 『PARADISE LOST』CHEEBO(1985.5)
    楽曲提供/オリジナル・コンセプト:百夜(MOMOYO)
    (A-1『美女降臨』、B-5『パラダイス・ロスト』)
  • 元イミテーションのヴォーカル、チーボーのソロ・アルバム
    (サウンド・マーケティング・システム/ SM28-5415)。
    パンタ、呉田軽穂(松任谷由美)、カルメン・マキ等のミュージシャンも参加している。
  • 『Holy! Holy!』Barbara(1985)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 女性5人で構成するロック・バンドのデビュー・シングル(7’)(CITY ROCKER/ CR-00M)。
  • 『WRAP』RAP(1985.9)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 女性4人で構成するパンク・バンドのデビュー・シングル(7’)(DOGMA RECORDS/ DOG-9)。
  • 『TRAP〜罠』RAP(1986.2)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 2nd・シングル(7’)(DOGMA RECORDS/ DOG-12)。
    ちなみにメンバーはLIZARDファンで、RAPのファン・クラブは「RAP ARMY」(笑)。
  • 『RAPOUT』RAP(1986.6)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 3rd・シングル(7’)(DOGMA RECORDS/ DOG-14)。
    今作品をもってRAPのシングル3部作は完結する。「3部作」もモモヨの得意とする手法。
  • 『WILD CHERRY』WARRIORS(1986)
    PRODUCER:MOMOYO (& Micky Moriwaki)
  • ニッキー(Vo.)率いるハードロック・バンドの'12シングル(S.E.X Records/ SEXY-001)。
    実際にはレコーディングに立ち会った程度。
  • 『HYSTERIA』RAP(1987)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 1stアルバムが結果的にはラスト・アルバムとなった(12’)(DOGMA RECORDS/ DOG-18)。
  • 『LOST』SPEAR MEN(1988)
    PRODUCER:MOMOYO
  • 東京ロッカーズ系サウンドを継承した感じのオルタナティヴ・バンドの1stアルバム(DIW RECORDS/ ZMCD-3)。
  • 『BEST OF MOTHRA』ORIGINAL SOUNDTRACK(1997.4.19)
    PRODUCER:MOMOYO (#22, 23, 24)
  • 上記12インチ『モスラ』の3曲を収録(日本コロンビア/COCA14103)。日本コロンビアは同レーベルのモスラ・カヴァー音源の中で現在、最も入手困難なためCDに収録した(?!)とライナーに書いてある。
  • 映像(film)
    『HYSTERIA』RAP(1988)
    監督(PRODUCER):MOMOYO
  • RAP解散後にファン・クラブか業界向けに作られたと思われる非売品ビデオ(35分)。
    (TEA CEREMONY)
    モモヨが映像分野で試しに遊んでみた…程度の出来で、映像作品としてのレベルは低い。
  • 『AUTO-MOD HISTORY 1980-1985』AUTO-MOD(1986)
  • オート・モッド解散後にリリース(WECHSELBALG/ WV-003)。
    ジュネ自身のナレーションを織り混ぜ歴史を振り返った作品(57分)。ジュネのナレーションにモモヨの名前が出るほか、81年ワカ(Bass)在籍時の貴重な映像がある。

  • 書籍その他(books...etc)
    『ROCK'N'ROLL WARRIOR』LIZARD!(1980)
  • 2ndアルバム『BABYLON ROCKER』の発売にあわせて出版された写真集(JUNK CONNECTION)。
    ボリュームはそれほどでもないが、LIZARDの数少ない写真が集められているので価値はある。ペニー・スミスが来日した際に、LIZARDのメンバーを浅草で撮った写真もある。


  • 『LOVE. SEX & DEATH 〜 愛と性と死MOMOYO & LIZARD(1981.2.8)
  • “事件”後、初めて新宿ロフトに登場したライブ「LOVE SEX & DEATH in LIVE」(1981.2.8)に先駆けて発売された冊子。当日のGIGのパンフレットでもあった。 ※SPECIAL THANKS TO 前田直也さん


  • 『蜥蜴の迷宮』〜若き爬虫類にささぐ/管原庸介(1987.7.1)
  • 雑誌『DOLL』の1987年7月号増刊扱いで出版されたモモヨの自伝的小説(DOLL出版/雑誌 06768-7)。
    彼の半生をフィクションの形を借りて覗くことができる。LIZARD/モモヨを知る上で『彼岸の王国』とともに外せない作品。

  • 一戸建・マンション『実録・危ない不動産』/管原庸介(1992.10.30)
  • 稼業の1つである不動産関連の書籍(JICC出版/ISBN4-7966-0484-7)。
    マンション購入など現実問題にならない若いロック・ファンにはあまり面白くないかもしれない。しかし、随所に“モモヨ節”が見え隠れするのでそれを楽しむのもなかなか。




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